昭和49年相撲部…本当は…恐かった…
「三箇山!!しっかりぶつかれ!!」
怒号のような激が飛ぶ
高校相撲部稽古
正面からぶつかるのは、本当に恐かった…
正面からぶつかるのが相撲なのに…
俺は…結局のところは相撲は出来ていなかった…
突き、押し、四つ、
どれをしても十分に力が入らない…
突き押しでの手が伸びない…
思い切り当たれない…
当たりが弱い…
ぶつかると、首も頭も痛みがある…
体重も当時、今より軽く、
体重なければ勝てない…
増やそうとしても、運動量以上に食べなければならない…
先輩、同級生、後輩の顔を見ると、自信に満ちた眼をして俺を睨む…
俺は…
相撲は、睨み合う
それが立合、
日々恐怖心との闘いだった…
怖くて怖くて仕方なかった…
昭和63年風鈴
体育館で吊るされ、極小金玉に風鈴をつけられて
尻穴に張型が突っ込まれている
金玉に下げられた風鈴が鮮やかな音色を奏でている
チリンチリン
チリンチリン
ギチギチに縛られ縄の痛みと尻穴に練り込んである張り型に身悶えしながら、金玉に下げられた風鈴を鳴らし続ける
昭和63年蝉③Ⅱ
「声が小せえぞ!!蝉!!もっと大きな声で泣かんかい!!ボケ!!」
校長から怒鳴り声が響く
柱にしがみついた俺の尻をペシペシ叩きニヤニヤ笑っていた
理不尽な暴行叱責は日常茶飯事
蝉の泣き真似以外でも便所での説教、便器嘗めもさせられたことあったな…
盆稽古
「久しぶりだなぁ!!(笑)三箇山!!(笑)」
「三箇山のために、けっこう集まってもらったぞ!!(笑)」
「よーし!!(笑)三箇山の稽古しっかり頼むぜ!!(笑)」
オオオオオオオオオオッ!!!!
皆が日本酒交わす間、俺は、四股踏み、てっぽう、摺り足をする
「三箇山!!(笑)股割もしろよ!!(笑)」
「どれ!!(笑)乗ってやる!!(笑)」
グワアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!
背中に乗られて
泣き叫ぶ…
「三箇山!!(笑)もう泣いてるのかよ!!(笑)」
「まだまだこれからだぜ!!!!(笑)」
「よーし!!(笑)三箇山!!(笑)一人一人稽古つけてもらえよ!!(笑)」
「三箇山!!(笑)生意気なんだよ!!(笑)」
土俵に上がった俺は、稽古つけられる
仕切りに手をつき、立ち向かう!!
バッチーン!!