負けの美学
昭和49年高校入学し、相撲部入部
体は小さく、まったく相撲にならなかった
「気持ちを強く持て!!」
祖父に良く言われていた
小兵なりの立合い瞬発力、技の切れ、土俵際の粘り、しぶとさ、これを磨くことも出来ず、吹っ飛ばされる毎日…
「負けてもいい!土俵上で背中に砂を着けるな!土俵下に転げ落ちるな!負けるなら、前に手を付け!寄りきられるな!吊り上げられるな!」
祖父によく怒鳴られた…
「攻める!、守る!、止まる!
相撲の流れを考えて稽古しろ!!」
15尺の土俵の攻防、立合いの緊張感は相撲を取った者しかわからない…
「俵を割らせるな!」
祖父の言葉が、蘇る…