昭和49年悪友吉田宏行
「やめろよ!!そんなことして何が面白いんだ!!」
教室中の視線が俺に集まる
学級委員長に選ばれ目立っていた俺の荒ぶる声に皆が驚いている
しかし不良同輩達は、すぐに笑いながら言い放つ
「あぁ!?面白いに決まってんだろ!(笑)馬鹿じゃねえの!(笑)」
「何格好つけてんだよ!(笑)じゃあお前が身代わりになるか!?(笑)」
ドキッと一言に固まってしまう
不良同輩番格、吉田宏行が蛇のような目でこちらを睨む
凄んでいたが何とか言い返す
「や、やっている方は面白いかもしれんが、やられてる方がどれだけ恥ずかしい思いをしてるか、分からないのか!」
一発触発の雰囲気
その時先生が教室に入ってきた
「オーイ!授業始めるぞ!皆席に着け!!」
チッ!
したうちをして吉田が俺を睨み、席に着く
俺もガクガク震える足を見抜かれないように席に着く
中学時代チビデブで、からかわれる立場であった俺が、生まれて初めて立ち向かったことに興奮していた
そうだ!!俺は学級委員長なんだ!!俺はからかわれている奴を助けることが出来るんだ!!
他人がからかわれていることを客観的に見て初めて分かった
想像以上に格好悪いことを
しかし俺の決意とは裏腹の真逆の展開となっていく…
放課後相撲部入部する前、不良同輩吉田達に囲まれ、屋上に連れられてしまう