奥底を見透かすような鋭い視線

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寅雄さんが畳に三指ついて挨拶をする

三ヶ月ぶりにやってきた荒巻昭徳は、片品親爺の横で寅雄さんに好色な視線を向けていた

大手電気化学工業取締役の荒巻昭徳は五十代の男

胸を張り人の心の奥底を見透かすような鋭い視線

その身体は一回りも二回りも大きく見える

「高価な着物をありがとうございました」