甘えたくて泣いた

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「さあ起きない…」

寅雄さんの声に俺は…目を開けた

瞼が重い

寅雄さんにしがみつき甘えた

「キスを…して…」

「もっと…」

「ここを指で触ってほしい…」

「口で…して…」

俺は…そう言いながら、啜り泣く

寅雄さんに甘えたくて泣いた

寅雄さんに寄り添って眠りにつけることが夢のようだった

いつから起きているのか

寅雄さんは、着物に着替えていた

「これは片品親爺殿からの贈り物、三箇山にも風呂から上がったら着てもらう…いいだろ…」