芋虫のように揺れた

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「ぐわああああっ!!」

九尾鞭を振り下ろされ苦痛に歪んだ俺の顔を見据え、丹波会長は俺の後ろにまわった

臀部と背中を交互に九尾鞭を打つ

「ぐうっ!!ひやあっ!!あうっ!!ぎゃあ!!」

片品親爺邸宅で受けた数々の仕置き

だが、鞭打たれることはなかった

一本鞭と違い、先が九本に分かれていた九尾鞭は、打ち下ろした力が分散されるため腕がよければ怪我をさせることもない

恐怖が先に立つ

身体を支える気力をなくした俺は…打たれるたびに芋虫のように揺れた