片品親爺の番犬金剛
「金剛、赤い褌の臭いは気にいったか?!(笑)」
「誰の物か当ててみろ!(笑)」
金剛というのが犬とわかり、火照っていた俺の身体はたちまちそそけ立った
金剛は、鋭い目を俺に向けて、真っ直ぐ歩き出した
噛みつかれ引き裂かれるのではないか…
俺は恐怖に身震いした
「くくくくくっ!(笑)動くなよ!(笑)じっとしていれば害は与えん!(笑)そいつは土佐犬だ!(笑)闘うために作られた犬!(笑)死ぬまで闘うぞ!(笑)殺気迫る闘いだ!(笑)四国犬にブルドック、マスチーフと交配されて土佐犬になったが、ブルドックというのも、元々雄牛と闘わせるために作られた犬!(笑)雄々しい血が流れているだけに、なかなか闘争心旺盛でな!(笑)人間など直ぐに噛み殺すことも出来る!(笑)」